LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あーもう
最低最低!!!
結局あたしは自分の事でいっぱいで
周りに迷惑ばかりかけてる。
本当に馬鹿。
「もー痛いぃー……」
「大丈夫っ?」
先生が慌てて仕切りのカーテンを開けた。
「……大丈夫です」
先生ごめんなさい。
これはきっとあたしに与えられた罰なんです。
あたしはぐちゃぐちゃから逃げ出す様に
真っ白なベットに倒れ込んだ。
ああ……
ドス黒いあたしを
どうかこのシーツのように真っ白にして下さい……
無謀なお願いをしながら
あたしは目を閉じた。
微かに残ってるのは
力強いハルの腕の感触。
ハルの心臓の音と
ハルの香り。
少し…休んだら
ちゃんと笑顔で
「ありがとう」って言うんだ………
そんな事を考えてたら
あたしはいつの間にか眠っていた。