LOVER OF LIE〜消ｾﾅｲ想ｲ

「いいのよ、そんな事は。

ただね…（笑）」


何か思いだしたのか、先生は笑い出した。


「先生？」


「あの時と一緒だと思って」


？？


「前も同じ男の子に連れられて来たでしょう？

その時の男の子の表情があまりにも必死で…（笑）」


ハルの事……？


「ごめんね、笑っちゃ駄目よね（笑）

なんか青春だわ〜って思ったの」


「せ…青春？ですか？」


先生はまだ楽しそうに笑ってる。


「よっぽど相沢さんの事が心配で仕方ないのねぇ…
いいわね。大切にされてて」


「は…あ……？」


あのー…先生？


なんか勘違いしてない？


「…そんなんじゃないんです」


あたしとハルは……


「あら？そうなの？
先生てっきり……」


先生が切なげな顔をする。


「ごめんなさいね。
余計な話をしちゃったかな…？」


「いいえ…」


あたしは左右に首を振った。