LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
「あいつが…卒業してから不安はあったんだ。
やっぱ…環境も変わるしさ」
ハルはポツリポツリと話し出す。
あたしもその場に座り込んだ。
「二年の差は大きいよ…」
「そんなの関係ないじゃん!!
ハルとマナ先輩、あんなに…」
あんなに幸せそうだったじゃん!!
「だけど…それが理由でフラれたんだ。
…だよな……俺はまだ高二のガキだし。
アイツの周りは大人ばっかだし…」
マナ先輩は大学へ進んだとは聞いていた。
「そんなのっ…納得出来ないっ!!
ハル、今からマナ先輩のとこ行こうよ!!」
あたしはハルの腕を掴んだ。