LOVER OF LIE〜消セナイ想イ


「やっぱ怒ってんじゃん」


どして?


「……アイツには負けたくねぇ」


アイツ?


「カイト、の事?」


まさか…


「はぁ……呼び捨てだし…」


ねぇ


「ヤキモチ?」


「……………!」


ハルが真っ赤な顔で黙ってしまった。


え?

え??


「…ぶはっ(笑)」


「……笑うな…!ちくしょ…」


どうしよう。


ハルが可愛い。



あたしはハルの首に手を回して

肩に顔を埋めた。



馬鹿だよ。ハル。


「あたしはハルしか見えないのに……」


そっとハルだけに呟いた。


「………反則だ………」


案の定、まだ真っ赤なハルにあたしは笑うしかない。



「あのー…
お二人さん??」


「「……!!」」


気がつけば回りはお化け達…


「いちゃつくなら他行ってね〜」


うっ…


しまった…


だけど、時既に遅し。




< 177 / 182 >

この作品をシェア

pagetop