LOVER OF LIE〜消セナイ想イ


「そっか?
オマエ人気あるよ?」


「じゃあなんで彼氏出来ないんでしょーね?」


つーか、興味ない。

他の男なんて。


「んー…性格?」


ボカッ


「いでっ
嘘、嘘だって!!」


「いや、今の絶対本音でしょ!」


いくら他の誰かがあたしをいいと言ってくれても

意味がないの。


「でも知ってるぞ?オマエ結構告られてんだろ?」

「………興味ないし」


実際、少し困ってはいるけど…


「イオリはいーヤツなのにもったいないなぁ…」


“いい奴”


所詮その程度だよね。



「あの時は…本当にありがとな。
イオリのおかげでちょっと救われた。

…イオリが俺の代わりに泣いてくれたから」








< 20 / 182 >

この作品をシェア

pagetop