LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あたしばっか…
張り切ってるみたいじゃん。
「これくらいしなきゃ目立たないっ!!
それにまだこんなの可愛い方よ」
言われて周りを見渡すと、
ああ、この程度で良かったと思えるくらいみんな派手で。
なんか色々縫い付けてるし。
そんな重くしてどーすんだ…
みなさーん…一歩間違えば凶器ですよ?
あたしはハチマキの裾に書かれたレインボーカラーの文字を見詰める。
“彼女”と言う響きが
あたしの心をくすぐった。