LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
球技大会当日。
ウザイくらいの快晴。
あー絶対日焼けすんじゃん。
嫌だなぁと思いながらジャージに着替える。
外に出ると、目がチカチカするくらいの色とりどりのハチマキ達。
うっわ…
ウチのクラスより派手だわ……
クラスでTシャツを作ってるとこもあるくらい。
「あー!ウチらも作ればよかったぁ〜…」
悔しそうなクラスの子達。
いや…そこまでは……
内心、ホッとしながら列に並ぶ。
「ちょっと、イオリ〜
ハルくんの名前書いてる子いるよ!
ほんっとウザイよね!!」
カナエがプリプリと怒りながらあたしの所に来た。
「まあ…書くのは自由じゃん」
あたしは笑うしかない。