LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
「んぁ〜疲れた〜〜」
あたしの隣で伸びをする。
「ハル達、凄かったよ」
「んー…?ふぁ…」
人ごとのように返事をしてあくびをしてる。
「どっか…行ってた?」
「え?」
「さっき…
試合の途中」
あ……
ハチマキを洗いに行った時……?
「どうして?」
「いや……いなかったから気になってた」
気になってた……?
「ああ…
ハチマキ汚れて……」
「ハチマキ?」
「うん。落として泥だらけになって……洗ってた」
「そか…
なんかあったのかと思ってさ。
さっき…声が聞こえた時安心した」
「安心?」