LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あの球技大会以来、
ハルの人気は急上昇。
……まぁ想像はしてたけど。
今時こんなイヤガラセとかするんだ…
「彼女」のあたしは完全邪魔者。
マナ先輩とこうも扱いが違うのか……
ムカつくを通り越して、この状態に笑ってしまう。
夏だから制服なんてすぐ乾くし。
悩むだけ無駄。
だけどこのまま戻る訳にも行かないか…
………やっぱムカつくわ。
かなり遅れて怒りが込み上げて来た。
もう一度、スカートの水を絞る。
その時……
「あらら〜
やられちゃったね」
あたしに向かってかけられた声。
「はぁ!?」
誰!?
イライラしてたあたしは思わず声のする方を睨んだ。