LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
そこは二階の化学準備室。
ほとんど使われてないその部屋は恰好のサボリ場だとは聞いていた。
「イオリちゃんにイヤガラセしたって無駄なのにね」
そう笑って上から見てるのは……
「カイト!!!」
………だっけ?
「あ、覚えててくれたんだ?嬉しーな♪」
「なんでここに…」
いや、サボリか。
「え?俺?
サボリ〜♪」
聞くまでもなかった…
つーか、やっぱコイツ
嫌い。
ニヤけてんじゃねーよ。
無視してその場を離れようとした時、
「待って待って」
バサッ
「っ!?わ!?ぶっ!!」
何かが落ちて来た。