LOVER OF LIE〜消セナイ想イ


なんなの…


またあのあたしを見透かしたような目。


あたしの…嘘まで………



………違う。

そんな事させない。



あたしは仕方なくカイトのジャージを持って歩き出した。


「ちょ…イオリっ!?」


あたしを見るなり、カナエが驚いて声を上げた。


あ……しまった。


考え事してたら、思わず教室に戻って来ていた。


「びしょ濡れじゃん!!どうしたの!?
あっ…まさか……」


カナエがもしやと顔をしかめる。


「ヘーキ(笑)」


…水をかけられたくらいどーって事ない。


「イオリ!?」


「あ……ハル」


教室に戻って来たハルが目を見開いた。







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