LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
そんなあたしに気付いたのか、カナエがため息をついて話し出す。
「カイト先輩…ウチの学校の生徒会副会長なんだけど……
本当に知らないの?」
「副会長っ!?」
あんなのが!?
あんなチャラチャラしたわけ解んないよーなヤツが!?
「本当は会長にって言われてたくらいなんだよ」
カナエは得意げに話す。
「世も末だ………」
「あたしにしたら知らないイオリの方が驚きだよ〜」
ぐ………
だって興味ないし………
でも、生徒会の人を知らないあたしもあたしだ。
「あんなんでよく生徒会入れたね」
見るからにイイカゲンな男。
「それ偏見!!
カイト先輩は容姿端麗、成績優秀、しかもスポーツまで出来るときた!!」
カナエさん?
やけに肩持つね?