LOVER OF LIE〜消セナイ想イ


そんなあたしに気付いたのか、カナエがため息をついて話し出す。


「カイト先輩…ウチの学校の生徒会副会長なんだけど……

本当に知らないの?」


「副会長っ!?」


あんなのが!?

あんなチャラチャラしたわけ解んないよーなヤツが!?


「本当は会長にって言われてたくらいなんだよ」


カナエは得意げに話す。


「世も末だ………」


「あたしにしたら知らないイオリの方が驚きだよ〜」


ぐ………

だって興味ないし………


でも、生徒会の人を知らないあたしもあたしだ。


「あんなんでよく生徒会入れたね」


見るからにイイカゲンな男。


「それ偏見!!
カイト先輩は容姿端麗、成績優秀、しかもスポーツまで出来るときた!!」


カナエさん?


やけに肩持つね?




< 65 / 182 >

この作品をシェア

pagetop