LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
「あっ!!
神セン!!!」
カイトが突然声を上げた。
目線の先を見ると、数学の神谷先生がすごく重そうな荷物を抱えて歩いてる。
「おぉ…カイト……おっ」
「危ないって!俺持つから。どこ?職員室?」
そう言ってカイトが神谷先生の荷物を持った。
職員室は生徒会室と真逆の方向。
「スマンな」
「神センもう年なんだからさ〜」
「オマエは一言多い!」
言われてるし…(笑)
カイトは誰にでもこーなのかな…
「あ、イオリちゃん、俺職員室行ってくるからごめんね」
いや…謝られても困るんですけど…
「また来てね〜♪」
「行かないし!!」
そんなあたしにカイトは笑いながら神谷先生と歩いて行った。
時々、神谷先生に小突かれながら(笑)
また余計な事でも言ってんだろな…