LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
ショックじゃないと言ったら
嘘になるけど。
何故だかあたしは冷静だった。
どこかで………
こんな日が来るかもしれないと
思っていたのはあたし自身だから。
やっぱり
あたしはマナ先輩の存在を越えるなんて無理。
ハルの心は
あの頃のままなんだね…?
あたしはなんとかカナエを宥めて
教室へと向かった。
大丈夫だよ。
うん
大丈夫…………
そう何度も自分に言い聞かせながら。
あたしとハルの契約期間が終わるのも
あと………少し。
『どちらかに好きな相手が出来た場合、この契約は終わる』
ハルの心は
変わる事がなかったんだ…………