LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あたしは
笑ってた。
笑えてた。
なんだ。
平気じゃん。
ハルの顔を見たら動揺するかと思ったけど
以外と(?)図太かったんだあたし(笑)
まぁ…あんな契約を交わせるくらいなんだから
当たり前か。
「イオリ〜帰ろ」
「うん」
またいつもの様に
あたし達は並んで歩き出した。
カナエには何も言ってない。
大丈夫だからと笑って見せる事しか出来なかった。
「イオリ、こっち」
車道側を歩いてたあたしとハルが入れ代わる。
「危ねぇから」
「そんなの大丈夫なのに…」
「俺が嫌なのー」
ズルイ………
そんな顔
あたしに見せないでよ。
ハル?
きっぱりと言ってくれていいんだよ?
迷う必要もないんだよ?
あたし達は
『契約』なんだから。