LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
「ぶはっ」
あたしは笑ってしまった。
「ありがとう。
じゃ、オコトバに甘えます」
「素直で宜しい」
ふ(笑)
まさかあたしがこんなふうにカイトと笑ってるなんて思わなかったよ。
あんなに嫌いだったのに(笑)
「じゃまた俺のとこにも遊びに来てね。イオリちゃん」
「行かないし。用事ないもん」
「ひっで!!
いーもん俺が行くから」
「止めて。
面倒くさい」
「ひでぇ…」
そう言えばカイトって先輩なんだった。
思わず自分の態度を振り返る。
……結構酷いかも。
でもいまさらか。
「じゃ!帰るから」
あたしはカイトに向かって言った。
「送ろーか?」
「ヘーキですー」
これ以上迷惑かけらんないしね。