LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あたしは鏡の前に立って自分の顔をじっと見つめてた。
「ん〜…あ゙ー!違うっ!!」
何度やってみても
瞼が腫れたブサイク女のヒキツリ笑い……
不気味だ………
それもそのはず、昨日あたしは目が無くなるんじゃないかと思うくらい
……泣いたから。
「こんな事なら冷やすんだった…」
バカだなぁ。
こんな顔見せらんないよ。
あたしはギリギリまで目をタオルで冷やして、なんとかメイクで隠す。
今日はハルにちゃんと話をしなきゃなんない。
あの時は、泣くのを見られないように逃げて来てしまったから。
あんなんじゃ怪しまれるだけだし。
今日は……
笑顔で話すんだ。
「おめでとう」って……
言うんだ。