ないものねだり
「はぁ?!」
「ダメなら他探す。この近くの…」
「ダメじゃない、ダメじゃない!ただ、びっくりしただけ。ごめん、ごめん。」
「土日、オープンからお日様が消えるまで。それ以上は嫌だ。」
「もったいないなぁ。稼げるのに…。まぁ、わかった。他行かれちゃ困るし。」
「よろしくお願いします。」
「こちらこそ。
しかし。わかってるなぁ、自分の武器。」
「は?武器はなんにも持ってませんけど?ジャパニーズだし。」
「あはは。さすが飲み屋あがり!どこにいたの?行きたかったなぁ。」
「で。本題は?」
「あー!はいはい。」
主任はそう言うと、急に真剣な表情になった。