交わりのない平行線に
思わず叫んでしまった




「もう!待ってよ!」




そう言いながら俺の腕に抱き着いて来た。




「な!」




俺はかなり驚いていた。




「最後に一つだけ…」
「なんだ?」
「そんな怖い顔しないで。男前がだいなしよ?」




普通男なら喜ぶのかもしれないが。俺はまったくそんなふうに喜べなかった。正直ちゃかされるのは苦手だった。




「用がないのなら。俺達は先へ進む。それでは」
「冗談よ!ね?王に使えていても恋人とか作れるの?」
「何を…!?」




すると突然 女は俺にキスをした


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