メモリーLOVE




「優子、聞いてくれ。」



お兄ちゃんがいつもにもなく真剣な顔をしている。




「なぁにぃー??」



私はキョトンとした顔で見る。



「…実は俺を養子でほしいって言う人がいてさ…。
  俺、ここを出て行かなきゃいけないんだ。」





「…お兄ちゃんまで私の前からいなくなるの??」



私は冷静に兄に聞く。



「…ああ。」



「っ嫌だ!!絶対に嫌!!」



私は、泣き叫んだ。







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