メモリーLOVE




「優子…
  しばらくお別れだけど、
 泣くなよ??」




「優子、そんなに泣き虫じゃないもん!!」




「そうか…!!」



兄はニコっと笑って私の頭をなでた。




「じゃあ…俺、行くな??」



兄は抱えきれないほどの荷物を持ち、


タクシーに乗る。




「お兄ちゃんっ…!!
  ばいばぁぁぁい!!」


私は思いっきり叫んだ。



「絶対会いに来てね!!翔兄ちゃん!!!!!」








…え??







翔…兄ちゃん??











< 121 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop