メモリーLOVE



来斗は、フッと悲しそうに笑った。



「俺さ、
 前見舞いに来るとき見たんだよね。
 お前と和泉が喋ってるとこ。
  盗み見するつもりはなかったんだけどな。
 あまりにお前が楽しそうに話してるから…!!
 一目でわかったよ。」






「ゴメン…ゴメンね…。」



「…んだよ。
  あんなに俺ら思い合ってたのに…!!」



「来斗…。」





「なんでなんだよ…!!」



「本当にごめんなさい…!!
  記憶がない私に優しくしてくれたのに…!!」


来斗の目からは涙がこぼれていた。









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