あなたの玩具
「両足と両腕がもぎれているじゃない。あーあー可哀相に。もう捨てちゃいなさい。」

「はあい!」







とご主人は空返事をして。僕の尻尾を持って走って自分の部屋から出て行った。尻尾が痛くて僕は泣きそうになった。はあー。そしてご主人は裏庭に行った。ご主人の目の前にはゴミ箱が。そして蓋を開けた。はあーついに捨てられるんだ。そしてゴミ箱に僕を入れようとした瞬間。僕の尻尾は強く掴まれたせいか、取れてしまった。そして僕はゴミ箱の中に落ちてしまった。痛い、痛いよ。どこまで…痛い。そして僕はご主人に視線をむけた。僕は目に涙をたくさんためていた。

その時僕は少し希望が。助けてくれるんじゃないかと。しかし。ご主人は冷めた表情で僕を見つめ。蓋を閉めた。そして立ち去ってしまった。
そして僕は誰にも気付かれず何時間もゴミ箱の中にいた。最初は泣いたよ。自分があまりにも惨めすぎて泣けてきたんだ。けれどだんだん意識が…そして頭の中が真っ白になった

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