キスの記憶
3年前。私、河合真知[当時27歳]と井崎拓也[当時27歳]は付き合っていた。大学に在学中から私達は付き合っていてお互い仕事が順調で忙しくてなかなか最近は一緒にいることはできなくなってしまったけれど。それでも気持ちは決して変わることはなかった。そして。今日。私と拓也は久々にデートをすることにした。





「よ!」





約束していた駅前広場に拓也が来た。





「もう5分も遅刻よ。まったく」

「悪い悪い。車、すぐ近くに停めてるから。行こう!?」





拓也は私の手に触れた。拓也は優しい笑顔で私を見つめていた。





「さあ、お姫様助手席にどうぞ?」





少しからかいながら、私の目の前でドアを開けた。



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