さっちゃん
「“一週間後に心不全で死ぬ”って、いうのは知ってるね?」


「うん…」


「その“さっちゃん”の着うたから“一週間後”が、殺された子達の誕生日だったの」


姉ちゃんは、煙草の灰を灰皿に入れた。


「誕生日…。他には?」


「そうねー…、殺されたのは全員“女の子”だった。それも、いきなり心不全で死ぬなんて有り得ない“健康”な女の子」


あ…


私は、ニュースキャスターの言葉を思い出した。


『健康だった為、何故、心不全で死亡していたのかは、いまだ不明です』


「茜…?」


黙りこんだ私に、姉ちゃんが心配そうに声をかけた。


「どうかした?」


「ううんっ、何でもない。ありがとっ!」


私は、話を切ってベーコンにフォークを刺して口に入れた。


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