恋の力
ドキドキ。急にまた意識しだす


「また一緒に食べます?」





お菓子を差し出した



「僕ってちょっとかわってるでしょ?だから、勉強意外で、人と関わりを持つのが苦手で」





知花は剣斗の手を握り




「そんなことないです。だって、剣斗さん、こんなに優しいんだもの。もっと勇気をだしたら、きっと」


優しい笑顔で剣斗は思わずニコッとした





「君は本当に優しいですね。このまま、会えなくなると思うと。辛いです。」




知花は驚いた。剣斗がこの春、大学に進学することは知っていたけれど




「僕はね。ここからかなり遠い大学に行くんです。たぶんそこには僕を知っている人は誰もいないでしょう。ずっと一人になるんです。今までもずっと一人でしたけれど」


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