アルバム

恭一とは、大学に在学中から付き合っていた。出会ったのは、恭一がまだ大学に入る前、きっかけは夏のオープンキャンパスだった。私は偶然
大学に来ていて、学内で迷っていた。恭一の道案内をしてあげたことで
恭一は私に一目ぼれしたらしい。これはあとあと恭一から聞くことになった。そして、恭一は入学して私と再び再会するまで一途に私のこと思っていてくれたらしい。そう、恭一はすごく一途な男の子だった




「瀬田さん。僕と付き合ってください」




恭一は入学して、一ヶ月もたたないうちに私に告白をしてきた。 正直驚いた。しかし、この時私は彼に対して恋心はおろか友情すら抱いていなかった。あっさり私は恭一をふった。少し罪悪感はあったが、その瞬間
恭一は黙ったままだった。




「ごめんなさい。無鉄砲なことを言ってしまって。迷惑でしたよね」