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「どっどうしたの?」




びっくりした。私は男が泣くところを見たのははじめてだったからだ




「男のくせに泣かないの?」



と言いながら、ハンカチで恭一の涙をふいてあげた。恭一は少々恥ずかしがる。そりゃそうだろ




「でも、ホントに友達になっていただけるんですよね?」

「うっうん」

「そうですか……[沈黙]なら、いいんです。嬉しいなあ」

「うっうん」




恥ずかしくて、目線を合わせられない。あやふやな感情だったからだ
すると




「あ!飛行機雲だ」




と突然。恭一が 叫んで私は恭一の方を見た。するとその瞬間、突然 恭一は私を壁に押し付けキスをした。ディープなキスだった。私は抵抗できない




「やっやっぱり、我慢できない」




胸に目線を向け、軽く触った。はあはあはあとお互い息があらい




「いやあぁやめて」




思わず恭一を突き放した。ついつい出来心だった。すると、突然ピカーット雷が鳴った。


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