アルバム
かなり後悔している様子




「あなたの前だと、きっとまた感情を抑え切れなくなることがあるかもしれません」




真剣な目線で私はドキっとした。くしゃみをした




「大丈夫ですか?」




恭一は私の肩に触れた。私はその時、恭一を好きになりかけていると自覚した。





「だっ大丈夫。」




と笑顔だった。よーく考えると、恭一の体も濡れていた。少々震えている。




「そーゆう、あなたも。震えているじゃない?先にあなたが浴びてきなさいよ」



と優しく微笑みかけた




「あ!いえ、僕は」




すると恭一はクシャミ三連発をした。思わず鼻水がでてきた。私は鼻をかんであげた。




「まったく、子供みたいよ?」




と微笑んだ。突然、恭一は私の手を握った。




「僕はもう、子供じゃないですよ!!」




と叫び私を抱きしめた。私は、もしかして、また感情を抑え切れなくなったのかと思った。
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