ナイトタイム
「星井鈴ちゃんか、かわいらしい名前だね」




〃かわいらしい〃


大地が言ってくれた言葉だった




「お兄さん、名前は?」




聞いてみることにした。もしかして本当に大地なんじゃ




「僕はあー名無しさんかなあ?」





鈴はちょっとびっくりした。名無し…?




「えっ?」

「というか、僕、記憶喪失みたいなんだ。さすがに名無しさんじゃ、後々、ややこしいから。君が名前考えてくれるかい?」




優しい笑顔で、真面目に真剣だったようだった。鈴は呆れている。




「なっなら、大地で」




なんとなくだった




「そうか。うん、大地だね。じゃあ、これからは大地って僕のこと呼んでね」




優しい笑顔で




「え?また会えるの?」




男の子はうなずいた
< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop