ナイトタイム
「あの伝説のように」

「伝説?」




大地は瞳を閉じて、語り出した




「星の明かりに包まれ
僕は毎夜 目を覚ます
導かれ 窓を開け
見てみると 瞬く星が
僕を輝かす」

「それ。さっきの」




さっき聞いた歌声だった



「そう。この歌にはまだ続きが………」




すると突然 大地は咳込んだ。大地は思わず涙が出そうだった。鈴は大地の涙の理由が、わからなかった




「ごっごめんね。続きはまた今度でいいかなあ?」




苦しそう




「大丈夫?」

「大丈夫だよ。あのさあ…」
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