メランコリック症候群
美月 悠里。彼女は先月の引退の日までバドミントン部女子の部長をしていた。俺は男子の方の部長だったから2年になってからは話す機会も増えて、仲良くなった。
彼女は最初はもっと、どちらかと言えば控え目な雰囲気をしていた。俺は賑やかな人物よりは物静かな人物との方が親しくできる人間なので以前の美月はとても居心地が良かったのだが。どういう訳か夏休みを過ぎた頃から別人格になったかのように持つ雰囲気が激変。怖いくらいに明るくなった。まぁ、今の美月が嫌いなわけではないが、温度差に疲れるんだ。
「悠里は毎日元気だなぁ」
「元気元気!新居君は?」
「元気元気!」
ニコニコと笑顔を振りまきながら楽しそうに話す宏と美月に若干頭痛をおぼえた。なんで俺の周りの人間はこんなにはっちゃけてる奴ばっかなんだ。進んで仲良くしようとしているわけでもないのに、こういう人種ばかりが集まってくる。
「で、一応聞いておくけど……今日は何の用?」
「今日はですねー。お勉強を教えてもらいたくて来たんですよ~」
またか。
美月は何故かは分からないが俺に勉強を教わりたがる。毎日毎日放課後にやって来て、勉強に付き合ってくれとせがむのだ。
彼女は最初はもっと、どちらかと言えば控え目な雰囲気をしていた。俺は賑やかな人物よりは物静かな人物との方が親しくできる人間なので以前の美月はとても居心地が良かったのだが。どういう訳か夏休みを過ぎた頃から別人格になったかのように持つ雰囲気が激変。怖いくらいに明るくなった。まぁ、今の美月が嫌いなわけではないが、温度差に疲れるんだ。
「悠里は毎日元気だなぁ」
「元気元気!新居君は?」
「元気元気!」
ニコニコと笑顔を振りまきながら楽しそうに話す宏と美月に若干頭痛をおぼえた。なんで俺の周りの人間はこんなにはっちゃけてる奴ばっかなんだ。進んで仲良くしようとしているわけでもないのに、こういう人種ばかりが集まってくる。
「で、一応聞いておくけど……今日は何の用?」
「今日はですねー。お勉強を教えてもらいたくて来たんですよ~」
またか。
美月は何故かは分からないが俺に勉強を教わりたがる。毎日毎日放課後にやって来て、勉強に付き合ってくれとせがむのだ。