メランコリック症候群
「勉強勉強って、美月は教えてもらうと言うより教える側の人間だろ」
「そんなことないってば!」
そんな事言いつつ毎回テストで校内10位に入ってるくせに。心の中でそんな事を思いながら、ぼんやりと美月の泣き黒子を見つめた。
「それに、毎回毎回言ってるけど……教えてもらうんなら先生の方が良いだろ」
「やーだ。だから毎回毎回高橋君が良いって言ってるでしょ?」
ニッコリ微笑みながらそう言った彼女に思わず頭痛がした。
「悠里さぁ~頑張るよなー。楓相手にそこまで言える女子は悠里ぐらいだよ」
宏が腕を組んで感心気に呟くと美月はふふんと鼻を鳴らして親指をたてた。
「教えてやれば?こんなに頼んでるんだから、3日に1回ぐらいはさ」
「そうだよねー。じゃないと私可哀想だもんねー」
「ねー」
顔を見合わせて満面の笑みで首を傾けた2人は、その笑顔まま俺を見てくる。
似たような人種同士相性が良いのかどうかは知らないが、阿吽の呼吸で俺を責めるのはやめてほしい。対処に困るんだ。
「そんなことないってば!」
そんな事言いつつ毎回テストで校内10位に入ってるくせに。心の中でそんな事を思いながら、ぼんやりと美月の泣き黒子を見つめた。
「それに、毎回毎回言ってるけど……教えてもらうんなら先生の方が良いだろ」
「やーだ。だから毎回毎回高橋君が良いって言ってるでしょ?」
ニッコリ微笑みながらそう言った彼女に思わず頭痛がした。
「悠里さぁ~頑張るよなー。楓相手にそこまで言える女子は悠里ぐらいだよ」
宏が腕を組んで感心気に呟くと美月はふふんと鼻を鳴らして親指をたてた。
「教えてやれば?こんなに頼んでるんだから、3日に1回ぐらいはさ」
「そうだよねー。じゃないと私可哀想だもんねー」
「ねー」
顔を見合わせて満面の笑みで首を傾けた2人は、その笑顔まま俺を見てくる。
似たような人種同士相性が良いのかどうかは知らないが、阿吽の呼吸で俺を責めるのはやめてほしい。対処に困るんだ。