メランコリック症候群
「じゃあさ、私の所においでよ」

「どうして。別にカウンセリング室行く必要なんて……」

大体、何が『じゃあ』なんだ。カウンセリング室に何か行って、どうなる。

この人は俺を、救ってくれるのか?

「必要ならありますよ。白石先生の診断の結果、キミは心の病気です!」

「はぁ」

白石っていうのか、この人。
心の病気って、俺はそんなに病んでるように見えるのか?いつも一緒にいる親友の宏からでさえ、そんな事言われた事ないのに。

それに、何だよこの変なテンション。

「名付けましょう!キミの病気は」

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