メランコリック症候群
短い沈黙の後、そうですかとだけ素っ気なく返しても、彼女は笑っていた。ざわざわと混雑した公園で、彼女のくすくすと笑う小さな声が、やけに大きく耳に届く。
しかし、そんな穏やかな時間も長くは続かなかった。公園を半周したところであんなに元気だった彼女が、溜め息とともに疲れただるい足が痛いを連呼し始めたのだ。
「どんだけ体力無いんですか、あんた」
「毎日毎日空調の効いた部屋で机に向かってるもんですからね、体力も衰えますとも」
昼の時のように俺の文句に言い返す気力もないのか、彼女はまた溜め息をつく。歩くペースを緩めた俺達の横を、人の流れはどんどんと通り過ぎていった。
俺の肩ほどの位置でだれた顔をしている彼女に呆れながらも、元気がない彼女とこのまま散歩を続けるのは躊躇われたため、休憩をとることにした。
せっかくの休日を彼女の溜め息で埋めてもらいたくなんて無い。大体、この人は本当にカウンセラーか?
しかし、そんな穏やかな時間も長くは続かなかった。公園を半周したところであんなに元気だった彼女が、溜め息とともに疲れただるい足が痛いを連呼し始めたのだ。
「どんだけ体力無いんですか、あんた」
「毎日毎日空調の効いた部屋で机に向かってるもんですからね、体力も衰えますとも」
昼の時のように俺の文句に言い返す気力もないのか、彼女はまた溜め息をつく。歩くペースを緩めた俺達の横を、人の流れはどんどんと通り過ぎていった。
俺の肩ほどの位置でだれた顔をしている彼女に呆れながらも、元気がない彼女とこのまま散歩を続けるのは躊躇われたため、休憩をとることにした。
せっかくの休日を彼女の溜め息で埋めてもらいたくなんて無い。大体、この人は本当にカウンセラーか?