双子の王子様






『いやいや、私が言ったのは、性格のことだよっ』







『性格?』







『うん。性格、似てないよね』






すると、李砂は難しい顔をした。







『どうしたの?』








『私…小森兄の方、分からないんだ。実は、どっちが兄でどっちが弟か分からなくて…。今いるのは弟?兄?みたいな…』







『マジ…?』





『マジ…』






李砂はちらっと遼也君を見た。




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