双子の王子様
学校への道を歩いていくと、後ろから現れたマウンテンバイク…。
『よっ』
隣を見ると、龍稀だった。
『おはよ』
『お前さ、昨日遼也と帰ったろ?』
『えっ?!…うん』
昨日のことが頭に蘇り、顔が赤くなる。
それに気づいた龍稀が、顔を覗き込んできた。
『…何かあったのかよ?』
『はっ?!なっ何も?!』
『遼也に何かされたのか?』
『さっされてない!!ってか、あんたの方がしてる!!!』
そう言うと、龍稀は元の位置に顔を戻した。