女子高生と恋愛中
 ある宝石店の前
「え?何?宝石?」
「指輪を買ってあげる‥予算は‥上限なし‥ってのは嘘だよ
余り高いのは駄目だよ」
 真帆、うるうるしてる
「‥いきなり‥そんなぁ‥ううう」
「真帆?何泣いてんだよ。バカだなぁ」
 うる目で笑う真帆
「めちゃ嬉しいよ。へへっ」
 その顔は小池栄子!?

 宝石店から、黙ったままの真帆‥右手の薬指には小さな指輪
「どうしたん?」
 黙ったまま首を振る
「お腹空いたの?」
「胸が一杯‥何も食べられないよ」
「じゃお茶漬けかぁ」
「ううん、今日はまーちゃんと一緒にいるぅ‥離れないよ」
「けどさ、明日は学校だろ」
「私ね‥貧乏だから、まーちゃんにあげられる物は私しかないの‥ごめんね」
「それが一番のプレゼントさ。前に言ったろ?真帆は宝物だよ」
< 28 / 196 >

この作品をシェア

pagetop