女子高生と恋愛中
「で、何があった訳?」
「え!あ‥ぐすん‥あ~ん!うわぁ~ん!」
「あー!まーちゃんまた泣かしたぁ」
「泣かしたってただ聞いただけじゃんか!それじゃ真帆が聞けよ!」
「亜梨沙ちゃん?何が有ったの?」
《ぽつりぽつりと話した内容は、学校終わって夕飯の約束で父親の会社に行く途中、父親が若い娘と一緒に車で走ってた。携帯に電話したら今日の夕飯は中止と告げられた。約束を破られ、夕方帰宅した父親にその事を聞くと、お前には関係ない事だ!ときつく言われて、勢いで家を飛び出した》って事らしい
「とにかくみっちゃんの家に連絡するよ」
「連絡しないでぇ」
「きっと心配してる」
「しかし‥男って何よ!目の届かないと何してるやら」
 やばい雲行き
「男の人って‥解らなければ何やってもいいって思ってるんじゃないのかなぁ‥私の彼氏だって‥」
「まーちゃんだって、そうだよ!私と車に乗ってても、ミニスカの娘が歩いてると、ちらちら見てるし‥しかもスピード落としてさぁ‥こんな魅力的な足があるのにさぁ」
 真帆は太腿をぱしんと叩いた
「あれは‥そのぉ‥男の習性なんだよな‥つい」
「へぇー!つい女の子を連れ込んだりする訳?」
「将さんもそんな事するの?」
「だから、誤解だって!単なる行き違い!」
 非常にまずい!話を変えねば
「けど、やっぱ連絡しないと‥」
誰かの携帯が鳴った‥俺のじゃない!ホッ!
「家から‥」
 亜梨沙は電源切った
「このままじゃ解決にならないから、俺、みっちゃんに会ってくる」
 うむを言わさず、部屋を出てきた
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