Diary:the Requiem
私は両親にも話して、病院へ行った。

エーテルの乱れが生んだという不治の病。

それだけしかわかっていない。

どうしようもない。

色々親身になってくれたけれど、つまりこういうこと。

医者の先生は独逸(ドイツ)の医療機関が最先端を行っているから、紹介状を書こうかと言ってくれた。

私は途中からロビーで水晶の涙を流していたけど、両親は紹介状を書いてもらったらしい。

十三日に、独逸へ行く。

でも、何だかわかるんだ。

これは治らないなって。

ごめん、お父さん、お母さん。
ごめんね、マリア、リサ。
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