Diary:the Requiem

三十日

木曜。サークルの会議をさくさく終わらせて、マリアにエーテル概論の解説をしてもらう。

マリア、リサ、私の三人ともが同じ講義をとっているけれど、このエーテル概論だけは手も足も出ない。

毎週マリアのお世話になるわけで。

全ての学部で必修となっているのは、これが現代の蒸気文明を生きていく上で必須な知識だからに外ならない。

蒸気機関の発展も、通信技術もエーテルの恩恵がどうのこうの。何でエンジンと通信が同じレベルで語られるのかちんぷんかんぷん。

中学高校でそれなりにはかじったけど、大学のそれはかなり複雑。

マリアには感謝をしなくちゃ。


昨日の変な感覚はなくなっていた。

良かった。

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