先生からの告白
「可愛いじゃん」
「へっ!!」
緊張の余り声がでかくなかってしまった
「服可愛いよ」
かぁ〜と赤くなるのが分かる
緊張ってこんなに心臓が悪いもんなの?
「いいもん見せてやるよ」
先生は赤いアルバムを取り出した
「これ舞香に似てる?」
先生が写真の先に指したのは
セミロングの女の人を指した
「………さぁ?」
「この間直哉に言われたけど……
気にしなくていいか」
先生の瞳は私の瞳をしっかり見てる
嘘はついてない
「うん」
「那奈華<ナナカ>って言うんだけど……
昔少しだけ付き合ったんだけど
あまり大事にしてやれなくて別れたんだよね――」
先生もしかしてまだ那奈華さんの好きなの?
瞳が……
後悔してる