青空〜aosora〜
俺は、その笑顔を見た時に

神様の存在を、心から信じた。

ふと、手にした高校のパンフ。

その中で微笑む、

今は亡き彼女、

アヤミに瓜二つなその笑顔。

その笑顔をどうしても

どうしても、もう一度

俺は、この目で見たい、そう思った。

その時は、その学校のこと、

何も知らなかった。

県内有数の進学校だということも

坊ちゃん嬢ちゃんの清き学び舎で

俺なんか全然似合わないってことも。

それでも

俺は、その高校に行くって決めたんだ。
< 100 / 264 >

この作品をシェア

pagetop