青空〜aosora〜
『もしもし?』

誰?

どういうこと?

状況が掴めないまま

俺は電話の向こう側の人物をさぐる。

『お~、ユウ。

 久しぶりだな』

そう言う、明るい声には

聞き覚えがあった。

ショウ先輩。

その声を聞き、俺は

改めて目の前の3年生を見る。

ナンデ、このヒト。

ショウ先輩の知り合いなんか?

頭の回転が、ワンテンポ遅くなる。

ヤヴァイ。

このままじゃ

逃げれるモンも逃げれなくなる。
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