青空〜aosora〜
『で、お前の名前出したんだ。

 ユウなら、俺。

 胸張って紹介できるし、って』

ちょっと待って下さい。

俺の気持ちは?

カンケーないんですか!?

でも。

ショウ先輩にNOなんて言えるわけもない。。。

『ってワケで。

 コジマの力になってやって♪

 じゃね~』

そう言うと、後には。

ツー、ツー、ツーという

電子音だけが残された。

マジでかぁっっっ!!

コジマ先輩が俺の様子を見て、

電話が切れたことを察したのか

俺の手からケータイを取る。

『話、わかった?

 じゃ、ここに。

 クラスと名前、書いて』


そう言って渡されたのは

応援団への入部届け、だった。
< 114 / 264 >

この作品をシェア

pagetop