青空〜aosora〜
『ショウ先輩、ちょっと』

そう言って俺が

タイトと話すショウ先輩を呼びとめたのは

自分達の演奏が終わってすぐ。

ステージでは次のバンドのスタンバイが進んでる。

『お、ユウ。久しぶり。

 って先月会ったばっかりか』

相変わらずだな、この人は。

なんか、うまく言いくるめられてしまう。

『先輩、あの。

 コジマさんて知り合いなんですよね?』

あえてコジマ先輩、ではなく

コジマさんと言ってみる。

『あ~、ナオキね。

 コジマなんて言うから、

 一瞬誰の事か思ったわ』

ナオキ―――。

どっかで聞いたことある名前。

ナオキ。。。

思い出した。

確か。
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