青空〜aosora〜
夏休み――。

野球部の予選が3回戦で終わり

俺達応援団はしばらく

自由な時間ができた。

夏休みの期間は、

野球応援が終わると

応援団にはやることがない。

俺は、コンビニでバイトを始めた。

同時に、バンドでの活動を続けていた。

地元で、中学校の同級生達と。

コピーばっかやってたけど

中学の卒業記念ライブから

少しずつオリジナルの曲もやるようになった。

バイトして、曲作りして、詞を書いて。

そんな日々が続く中

同じ応援団の1年、中尾から電話があった。

『な、後藤?

 俺の地元で祭りあるんだけど

 一緒に行かねぇ?』

同じような毎日の繰り返しに

退屈を感じ始めていた俺。

二つ返事で行く、と言った。
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