青空〜aosora〜
気がつくと。

男2人、女2人なら

自然な流れなのかも

知れないけれど

中尾と俺は

それぞれ別のコと祭りをみてまわってた。

『ね、あれ。

 カワイくない?』

俺と一緒に回ってたコが

射的の景品を見て言う。

小さな熊のぬいぐるみのついた

ケータイのストラップ。

指さすのは、確か、タチバナさん。

正直、あんまり興味持てなくて

自己紹介されてもあんまり聞いてなかった。

『とれる、かな?』

斜め下から上目遣いで言われて

背、ちっさいな。

アヤミもちっさかったけど。

なんて。

俺、何考えてんだろ。

サイテー。
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