青空〜aosora〜
『やってみないと。

 わからないよ』

俺は自嘲的に笑いながら答えた。

俺、なにやってんだろ。

こんなトコで。

こんなコト。

まるで、デートみたい。

誰も埋められないって分かってるのに

アヤミの代わりを探してるのかな。

サイテー、俺。

自分のサイテーさ加減に腹が立ってきた。

あ、俺いま。

多分不機嫌そうな顔してんだろうなぁ。

タチバナさんに、悪い。

楽しそうなフリ、しなきゃ。

俺はわざとらしい笑顔を作ると

『やってみるね』

そうタチバナさんに言うと

500円玉と引き換えに

俺はテキヤのおっちゃんから空気銃を受け取った。
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