青空〜aosora〜
言い終わるか終らないかのうちに、

タチバナさんはこっちを向いて

笑顔だった。

なぜか、満面の笑み。

『そうだよね~。

 今日、初めて話したのに。

 いきなり付き合ってって言ってもね。

 じゃさ、今日から。

 友達になろ?

 それならいいでしょ?』

タチバナは、凄い。

なんて言うか、エネルギー?

まっすぐに生きてる感じが。

俺にはないもので、

その勢いに押されてしまう。

『あ、う、うん。

 トモダチ、ね。

 うん。』

友達、なら。

断る理由がない。

そう答えるしかない。
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